山の子村について

由来

大町温泉郷の設立に中心的な役割をされた「内山慎三」氏が大町市の東側(鷹狩山の麓)に所持されていた私有地約20ヘクタールを開梱・整備、「大町の子どもたちに自然を体験させる場所」をと提供され、昭和58年に開村されました。

現状

当初はキャンプ場として多くの利用者がありましたが、年々利用者の減少が進み、現在は通年の利用は停止され、大町市の小学校の総合学習の場として月一回程度と、夏には福島県地域の外での活動に被爆の懸念がある小・中学生の保養プログラムの場所として提供されています。

内山慎三氏逝去のあと、紆余曲折を経て現在は小形和夫氏が所有されています。小形和夫氏はずくなし村(後述)に別荘を所有され年に数回来訪されています。

設備

この村は内山氏が方針とした「子供に自然体験を」の精神から、電気、ガス、電話、水道などは管理棟のみに設置され、4棟あるキャビンなどはランプの照明、炊事場では火起こしから薪で行います。当然のことながらその薪も利用者が自分たちで薪割りをして作ります。

キャビンは中心に囲炉裏が設備され、その廻りを囲むように板張り、ござが敷かれています。床は地面よりおよそ100cmほど高くなっていて、湿気防止となっています。
広さは3棟が8畳ほど
中心の1棟は多人数が同時に宿泊できるように囲炉裏が2つ設置され、広さは16畳ほどです。
その他に子供図書館が別棟にあり、広さは8畳ほどです。
炊事場、トイレ、など

水道については、内山氏が山の子村整備と同時に開発された別荘地(通称ずくなし村)に給水するため、山の子村上部に水源地を整備、約40tの貯水タンクを設置され、そのタンクから給水されています。この水源は鷹狩山からの伏流水として流れる沢水を利用しています。

水質については、ずくなし村自治会が毎年採水し、公的な検査施設にて検査され、これまで30年以上すべての検査が問題なしの合格とされています。

この水は大変やわらかく、美味しい水で、山岳博物館内で営業されている「モルゲンロート」さんもコーヒー、お茶などに利用されています。

メンテナンス

個人所有の施設なので通年開村はされていませんが、施設維持のためボランティア(山の子クラブ)による整備が続けられています。

本年(2018年)は例年と同じくキャンプサイト周辺の草刈り、枝おろし、進入道路周辺の整備、キャンプサイト炊事場の照明設備、流し台の改築、遊び場廻りの水はけ整備などを行いました。

炊事場の照明に関しては賛否両論ありましたが、この施設は環境に優しく、地球を汚さないという精神のもと、洗い物をするときに植物性洗剤以外の洗剤は使用禁止としています。

「信州・大町山の子村キャンプ」(前述福島県地域の小・中学生を対象とした保養プログラム)のときに各自が使用する食器類は各自持参として、毎食後各自が洗浄し保管することにしていますが、洗う前にキッチンペーパーなどで食べ残しを拭き取り、洗浄し、その後水ですすいでいます。これまでのランプ照明では明るさが足りず、不十分な洗浄のままで食器を収納してしまうという事象が目立ってきました。

このため、一週間という期間の終盤では使用している食器が洗浄不足のため健康に対する影響が懸念されるようになってきました。、食器の洗浄残しがはっきりわかり、毎回の洗浄がきちんとできるようにもっと明るさが必要では無いかということで照明設備を導入しました。

LED電球(60W相当)を10灯設置し食器の洗浄時のみでなく、食事の準備のときも大変明るくなり、調理しやすくなったと好評です。

更に、本年は経年劣化のため使用不能になった風呂場の代替として、㈱相模組さんからご提供頂いた建設仮設用の単管を利用したシャワー設備を導入しました。期間中大町総合福祉協議会やご協力頂いている大町温泉郷「薬師の湯」(入館料を無料にしていただいています)の数回の入浴のほかはシャワーでの汗流しに利用しました。特に今年の気候は大町でも大変珍しいと言われる30℃越えの日が続き、昼間の活動で汗だくになる子どもたちには有効だったと思います。
ドラム缶2つに8分目ほどまで水を入れ、薪で温め、45℃近辺になったところで3mの高さに設置した300リットルのタンクにポンプアップ、自然落下でシャワーに給湯するというシステムです。

山の子村入り口からの画像
施設入り口です。
大型バスも数台が駐車できる広い駐車場です。

キャンプ場に登る車道です。舗装してなく砂利道です。

途中歩行路と車道が別れます。
歩行路です。

キャンプ場入り口です。

本館管理棟です。(山の子村村役場)
以前は田圃だった池です。全く無警戒の大きな鯉が泳いでいます。

旧式のくみ取りトイレです。最近の子どもたちはこのトイレで用を足すのが苦手なようで、キャンプ期間中は水洗の仮設トイレを2基設置します。

水遊びができる深さ50cmほどのプールです。給水設備のオーバーブロー水をここにためています。

コテージの配置状況です。木立の中に4棟が散在しています。70cmから1m程度高床式になっているので、湿気防止になっています。更にこの高さを利用して各コテージ中央に囲炉裏が設置してあります。
山の子村村立図書館もあります。多数の書籍、まんが、案内書が所蔵されています。
食卓兼集会所です。キャンプ期間中は3.6m✕5.4mのテントを3張り設置して、雨天でも濡れずに活動できるように設備します。
炊事用かまどです。はんごうでご飯を炊いたり、キャンプ中は常時お湯を沸かしています。
キャンプファイヤーサイトです。周囲に石を配置してサークルを作っています。

陶器窯です。現在は使用されていません。
空中から見た施設全体像です。この画像はドローンで上空80mと30mから撮影したものです。

全体イラストマップ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする